ただいま帰省中、神馬「白雪号」。

神社でよくみかける馬の像。

あれは「神馬(しんめ)」という、

神様が外出される際の乗り物となる馬で、

参拝者の祈願を成就されるのにかかせないものだそうです。

でも“生きた”神馬がいらっしゃる神社となると、

全国八万八千社のなかで、たった十社程度しか存在しないとか。

そんな貴重な、生きた神馬のいらっしゃる神社のひとつが、

わたしの地元、大阪の「住吉さん(すみよっさん=住吉大社)」。

住吉さんといえば、

地上と天上を結ぶ虹を模したそり橋、

通称「太鼓橋(たいこばし)」が有名ですね。

関西夜景百選にも選ばれてます。

で、この美しい太鼓橋の北側に位置し、

住吉さんの神馬「白雪号」が里帰りされる場所が

「神馬舎(しんめしゃ)」です。

こっちは本日ちょっぴりちらかっちゃってますが、

それでもなかなか格式のあるお宅です。

白雪号、普段は大阪・和泉の乗馬クラブにお住まいなのですが、

今回は、住吉祭の神事におけるご奉仕を間近に控え、久々の里帰り。

ということで神馬舎の前で待ってるとやって参りました。

お馬さん専用リムジンにてご到着です。

落ち着いた足取りでお姿を現された白雪号は、

お名前のとおり、とても涼しげな白馬(あおうま)。

まだ3歳なのであまり大きくなく、威厳は少なめ、かわいい感じ。

ただいま〜、と神馬舎に入られたとたん、

あっという間に人だかり。白雪号、確かな人気です!


遅めの昼食をとられる白雪号。

ゴキゲン…よくはなさそうですね。だって今日からお仕事ですもんね。

ちなみに私が子どもだった頃の、

何代か前の白雪号といえば、ほぼ1年中、

ここで人参をポリポリ食べながら過ごされており、

いつでも拝観できたような記憶があります。



それが今では、夏期は7月20日頃~8月1日、

冬期は12月20日頃~1月10日頃しか里帰りされず、

拝観の機会は貴重なものに。

特に1年の初めに白雪号を見ると、その年は無病息災、

大変縁起の良いものとされており、

年頭の「白馬神事」は大勢の人でにぎわいます。

今回の里帰りの最終日となる、8月1日の住吉祭では、

住吉さんから堺の「宿院頓宮(しゅくいんとんぐう)」に向かう、

「神輿渡御(みこしとぎょ)」の行列に、

あでやかな正装姿の白雪号を見ることができます。

http://www.sumiyoshitaisha.net/calender/natu.html

めったに会えない神馬・白雪号、

この機会に拝観なさって、暑気払いならぬ、

邪気払いなんていかがですか?

そうそう、木陰の多い神社とは言え、大阪の夏は暑い!

白雪号に足を向けて寝転がる不遜な猫さんも、バテバテでした。

拝観時はくれぐれも熱中症にご注意くださいね。

【ふくや@トゥーリーチ】

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