一寸法師発祥の地「種貸社」。小さいけれど頼りになります。
神社ネタがつづきますが、夏祭りの季節ということでご容赦くださいね。
さて、今回ご紹介する種貸社(たねかししゃ)、
通称「たねかしさん」は、住吉大社の境内の一角にある小さな末社。
「農業の種」「子種」「商売の種銭」などに加え、
良い知恵を授けてくださる神様として信仰されています。
灯籠や賽銭箱など、あちこちに「一粒万倍」という景気のいいお言葉。頼もしいですねー。
ここはわたしもひとつ、取り組み中のお仕事の種が、一粒万倍となるようお参りしておきましょうかね、
と、参拝前に手と口を清めるため手水舎(ちょうずしゃ)へ近づいたところ、
普通、口から水を出す龍がいる場所に、昔話のヒーローを発見。
そう、アラフィフ世代には確実に懐かしい、「一寸法師(いっすんぼうし)」です。
この像は、人の指よりも小さな一寸法師が、
お椀の船に乗り、お箸の櫂でもって大阪湾に漕ぎいで、淀川を遡り(無謀!)、
夢いっぱい、京の都へ向かわんとするお姿です(え〜と、ちょっと浸水してますね…)。
でも、何故ここに?ということで、一寸法師のお話を少し、出だしだけ。
「難波の里に子供のいない老夫婦が住んでおりました。
おばあさんが子供を授かるよう住吉大明神に祈ったところ、
一寸ほどの小さな子を授かりました。」
つまり、一寸法師は,住吉大社のおかげで生まれた子供。
よってここを発祥の地とし、盛り上げていこうと。
一寸法師のお話も、一粒万倍という言葉と通じる物がありますね。
そんなわけで、記念撮影用として、一寸法師になりきれる顔出しパネルや、
大きなお椀の船などが設置され、「発祥の地」感が演出されています。
お椀に乗り込むステップ部分には、私の心の内を見透かしたような張り紙も…。
ありがとうございます!
あと、一寸法師関連以外でも、
狛犬の背中に子狛犬が2匹?いや子狛犬と孫狛犬?いやいや妻狛犬と子狛犬?
まぁ、いずれにしろ見たことのない独創的な狛犬がいたり、
撫でるとご利益があるとされる子授けの神様も、このようなフォルム。
と、まさに一粒万倍、小さいながらも楽しい種貸社!
多くの人々が絵馬に託した切なる願い、そしてわたしの願い、どうか叶えてくださいますように。
楽しくなってきたのでおみくじも引いてみました。出たのは「吉」、ラッキー!
でも、そこには「つねに謙虚であれ」とのお言葉。
う〜ん、いま一粒万倍気分で盛り上がってたところなんですが…。
でも、欲をかいたり、かっこつけると、ろくなことがありませんもんね。わかりました。
いやー、神社にいるからか、自分が素直でびっくりです。
おみくじのお告げをかみしめつつの帰り道、
住吉大社の本堂(国宝)の横を通ると、そこではちょうど「結婚の儀」が。
きれいな白無垢の花嫁さん。伝統的で清浄な雰囲気がいいですね。
あぁ、妻も結婚した時はあんなだったなぁなんて…、
もちろん今も、自分には大層もったいないと思っています。(←謙虚)
さて、京へとのぼった一寸法師、その後の顛末は、ご存知の方も、そうでない方も
↓一寸法師の歌で、ぜひお楽しみください。
まっすぐ明るい立身出世ストーリー。幼少時のフェイバリットソングでした。
聞いてるだけで、ちょっと元気になってきませんか?
もしこの歌で、みなさんの心に元気の種が「一粒」宿ったら、それは神様からの授かりものかも。
ぜひ、それを「万倍」にするために、この夏は種貸社へどうぞ。
【ふくや@トゥーリーチ】
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