大阪リバーフロントの今を見に、 船遊びへ行ってみた。
ぼぉーーーとしてるとわからんが、んんーーーと気づけばめちゃオモロい。
今回もそんな、人、コト、風土情報で、皆さまの「暮らしおこし」のお役に立ちたい、
トゥーリーチ大阪、ふくやです。
さて、いにしえより「水の都」と呼ばれてきた大阪。
と言われても、う〜ん、そんな実感はない、というのが現実ですよね。
第二次世界戦後、物流において水運が役割を失うにつれ、
船場を中心に、たーくさんあった水路としての川は次々と埋め立てられ、道路になってしまったし…。
残った川も、上を高速道路が通るわ、コンクリートの護岸によって陸と分断されるわ、
水質は悪化するわで、大阪の人々は川への親しみをどんどん失っていきました。
そしていま、低迷が深刻化する大阪にあって、
もうそろそろ真剣に、人々がここに住み、生きてるってことに、
もっと喜びや幸福が感じられる街づくりを始めないと、まずいんではないでしょうか?
ということで動き出した大阪市。
かつての遠い記憶となりつつあった、水の都の風景を
“人々を惹き付ける街の個性”として取り戻すべく、
水辺の「景観づくり」と「にぎわいづくり」を推しすすめ、「水都再生」を試みているのです。
もちろんわたしも大阪人のはしくれとしてこの事業には興味あり。応援したい!
そんなわけで、やってきたのが、夕暮れの「八軒家浜(はちけんやはま)」の船着場。
場所は京阪「天満橋」駅を出てスグ。
陸路と水路をしっかりつなげて利用を促進しております。
今回は、日本の伝統を愛し、職人仕事の紹介に力を入れてらっしゃる、
生活工芸品店オーナーさんが企画された「納涼船遊び」に参加させてもらい、
大阪城から中之島を巡るリバークルーズをつうじて、
まずは水都再生の現状がどんなもんか、少し見てやろうというわけです。(←上から目線?)
ドレスコードは和服。素敵な浴衣姿のお客さんと、
残念な甚平姿のわたしを乗せ、船はいよいよ川へと繰り出します。
一昨日の灼熱の天神祭とうってかわって、川風が涼しく心地よい、絶好の船遊び日和。
まずは第二寝屋川に入ります。ここは大阪城のお堀だったところ。
美しい石積みの壁が見られ、さっそく感動。
思いのほか新鮮な景色に、他のお客さんからもワーワー、感嘆の声があがります。
きっとみんな知らないだけで、魅力ある大阪の歴史的ストックって、
まっだまだ、たっくさんあるんだろうなぁ。
こちらはご存知「大阪城」。船から眺める堂々たる姿は、趣もあって、いい感じ。
大河ドラマの音楽が聞こえてきそうな雰囲気です。
ビジネスパークのビル群なども見て、次は大川へ向かいます。
水路ネットワークが充実してきたこともあり、観光客を乗せたさまざまな船とすれちがいます。
ここは「帝国ホテル」の船着場。川面に映る光がキラキラ。
そうなんです! 人々が川への親しみを失ってからは、
おおよそ川縁のビルは川に窓を、つまり背を向けて建てられることが多かったんですね。
でも帝国ホテルのように、一部でも川に向かって開いてると水辺の表情は一変、
建物の光が川面に落ちて揺らめいて、ぐっと優しい表情に。(いま道頓堀もそうなってきてますね)
浴衣とお船とお酒、次々と現れる愉しい眺め。そんな非日常感がお客さんの心を解放し、
船上で催されたミニライブもガッと盛り上がりを見せます。
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ライトアップされた色んな橋をくぐりながら、船は中之島方面へ。
中之島公園のカフェレストラン「ガーブ・ウイークス」が見えてきます。
やはり川に対して開いた、オープンエアの建物です。
優しい光に浮かびあがる、満たされた顔、顔、顔。人々が優雅に休日の夜を楽しんでいます。
こういう光景、好きですねぇ。幸福感が湧いてきます。
そして船は堂々たる「天神橋」と「難波橋」をくぐり、このリバークルーズの白眉、「中央公会堂」の前に。
ライトアップされた姿はさすがの美しさ。
水辺の「景観づくり」と「にぎわいづくり」はちょっとずつ、
でも、着実に前へ進んでるんだなぁということ、わたしは確信いたしました。
いやーーー、大阪けっこうええとこやん!
これやったら他府県や外国の方にも楽しんでもらえそうやん!
大阪市も民間もがんばってるやん!
船に乗る前よりも、ずいぶん大阪の人、コト、風土が好きになっている自分。
これからもこのサイトを通じて応援してゆきたいと思います。
この動き、失速させないためにも、ぜひみなさん、大阪の水辺に親しんでみてください。
きっと新鮮な発見があると思いますよ!
↓ちなみにクルーズするならオススメはこちら、「御船かもめ」さんです。
http://www.ofune-camome.net/
NHKで番組制作をされていたディレクターさんが脱サラし、オーナー兼船長さんをしておられます。
サイトのフォトギャラリーにある、川をゆく船の写真をみるだけでも癒されますよ〜。
そのうち機会を作り、船長さんのお話をじっくり伺わせてもらいに行ってきますね。
【ふくや@トゥーリーチ】
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